オンライン署名サイトの問題点

当ブログ運営者は疑問に思うものごとに対して声を挙げるため、オンライン署名サイトを使ってオンラインでの署名活動を立ち上げております。
2023年9月21日の記事で申し上げておりますが、オンライン署名サイトとはインターネット上で署名活動を立ち上げることができるサイトのことです。
存在自体は有意義ですが、あり方に疑問なのが現状です。
当記事ではオンライン署名サイトの問題点に関して扱います。

オンライン署名サイトの問題点

具体的には下記の問題です。
●孤立無援の立場(影響力がない・仲間がいない)への配慮がない
SNSでの情報発信が推奨されている
●署名数を伸ばせている署名活動偏重
「オンライン署名サイトの世話になりながらオンライン署名サイト(のあり方)を否定するのか」と思われるのかもしれません。
それは一理あるのかもしれませんが、孤立無援の立場(影響力がない・仲間がいない)では声を挙げるための方法を使いづらい現状を見すごせないゆえに申し上げております。
声を挙げるための方法の一種がオンライン署名サイトですが、現状のあり方では残念ながら声を挙げやすいとは到底申し上げがたいのです。
声を挙げるための方法に対してまで声を挙げなければならない状況です。

孤立無援の立場への配慮がない

オンライン署名サイトは「誰でも署名活動をできる」とうたわれています。
しかし、実際に誰でもできるのはあくまでも「活動を立ち上げること」だけです。
「活動を進めること」までは残念ながら影響力がない・仲間がいないと困難なのが現状です。
サイトによっては仲間がいる前提の告知を受けるなど、孤立無援の立場への配慮がありません。

SNSでの情報発信が推奨されている

オンライン署名サイトでは活動を立ち上げてからSNSでの情報発信が推奨されているのが現状です。
SNSはフォロワー数がない(少ない)と情報発信にアクセスを得るのが困難な仕組みです。
フォロワー数・取り柄の有無で判断される雰囲気です。
情報発信をしてから時間が経過するとアクセスを得られる可能性が相当低いです。
ひとりごとを目的に使っているのならまだしも、情報発信を目的に使っているとなると酷なことです。
SNSの問題点はオンライン署名サイトの直接的な問題ではないですし、署名活動を立ち上げている人間が自ら情報発信を行うことを全否定しているわけではありません。
しかし、「SNSが誰にとっても情報発信のために有用なものというわけではない」という現状のもとで推奨されているのは疑問です。
この問題は「自己責任論」「根性論」に通ずるところがあります。
立ち上げている人間の情報発信に任されていて、「情報発信に効果がなく、署名活動がこのまま日の目を見ないこととなっても(オンライン署名サイト側は)知ったことではない」という方向性がうかがえるためです。
また、「アクセスを得られなくてもとにかく情報発信せよ」という方向性がうかがえるためです。

SNSでの情報発信が困難なら掲示板で情報発信をしたいところです。
なぜなら掲示板はフォロワー数で判断されることなく交流をできるためです。
しかし、幅広い分野の「板」がそろっている某巨大掲示板サイトですら署名活動に関して扱うための適切な「板」が存在していないのが残念です。

署名数を伸ばせている署名活動偏重

オンライン署名サイトは伸ばせている活動にとって有利な運用がされているのが現状です。
伸ばせている署名活動が目立っているということです。
たとえば「Voice」というサイトの場合、サイトのトップでは「注目の活動」「署名数の多い活動」「最新の活動」という形で表示されています。
「最新の活動」は新たな署名活動が登場した告知という点で理にかなっています。
しかし、新たな活動が登場するたびそれまでの活動は埋もれていくものです。
伸ばせていない署名活動は一旦埋もれるとそれきりなのに対して、伸ばせている活動は「注目の活動」「署名数の多い活動」として表示されるという差があります。
また、サイト運営側の情報発信で焦点を当てられているのは多くが伸ばせている署名活動です。
この問題は「弱肉強食」「新自由主義」に通ずるところがあります。
「伸ばせている署名活動だけが目立っていれば、より伸ばせればそれで良い」という方向性がうかがえるためです。
オンライン署名サイトは営利組織で運営されているサイトと、非営利組織で運営されているサイトが存在しています(「Voice」は後者)。
利益追求が目的の営利組織はまだしも、利益追求が目的ではない非営利組織でこのような方向性は疑問です(もっとも、営利組織でも行きすぎているのは考えものだが)。

孤立無援の立場でも声を挙げやすい環境を

孤立無援の立場にとって現状のあり方のままでは署名活動を進めることが困難です。
それゆえにオンライン署名サイトの問題点を是正していただきたいのです。
たとえ孤立無援の立場でも活動を進めることができる仕組みとしていただきたいところです。
もっとも、既存のサイトに執着しているわけではありません。
もし既存のサイトでの対応が無理でしたら既存以外のサイトの登場を願うところです。
既存のサイトとは異なる路線、つまり孤立無援の立場に寄り添うサイトに登場していただきたいものです。
オンライン署名サイトの改善案に関して詳しくはあらためて扱う予定です。

当ブログ運営者はオンライン署名サイトのあり方に関して声を挙げるための活動をおこなっております。
署名活動第7号、2022年10月10日の記事で扱っております。
当記事をご覧の方に声を挙げていただけると幸いに存じます。